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十九番札所 (Alsodorgicse)
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二十番札所 (Felsodorgicse)
東側からの全景  教会内部  西側の塔  西側壁上部の窓   窓の拡大
塔の内部 教会内部壁面   教会と付属した住居跡 ゲルニェ山(教会)から   
南側からの全景   西側には現役の新教会 北側は基礎が残るのみ  教会内部  ギリシャ十字架形状窓 

Alsódörgicse(アルショウドゥルギッチェ)の教会はGernye-hegy(ゲルニェ山)
の側面に建てられており、今は遺跡になっている。
西側の塔と北側の壁の一部が現在は残っているのみである。
西側の塔の上部にある石柱を真ん中に配した窓はロマネスク様式の典型である。
1251年~1265年に建立されたと云われている。
塔の高さは22m、周囲と調和した美しさと静寂さは、訪れた人を13世紀の
当時にタイムスリップさせてくれるだろう。

Felsődörgicse(フェルショウドゥルギッチェ)の教会は、最初はアルパート
時代の11~12世紀にBogat-Radvany族によって建てられ、ドゥルギッ
チェ村にある3つの教会の中で最も古い教会であった。 この小さな村
に3つも教会があったということは当時は繁栄していた地域であったと
推定される。 しかし、今は前出の通り、いずれも遺跡となっている。
この教会は二重の教会で、13世紀に南側に後期ロマネスク様式の
内陣を追加した。 この拡張改造は北側にあった壁や戸を南側に移した
ものである。
西側正面の壁にあるギリシャ十字架形状の窓(隙間であるが)は、
対称十字架形状せずに、取り入れる光線を適度に調整していたらしい
点は興味深い知恵である。
バラトン湖周辺には多くの教会遺跡があるが、その中でも、この教会は
最も美しく、中世の重要かつ見逃せない教会遺跡である。