道草
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Tihany(ティハニー)半島に入って、湖岸道路を南下し、次の教会に行く途中で
道草をしよう。
次の12番札所のApátsági (アパートシャーギ)教会のちょうど、真下あたりの
湖岸道路より山の斜面に作られたハイキング道を徒歩で登っていくと、Óvár
(オーバール)という大昔に火山の噴火で出来た岩壁に横穴住居集落がある。
1050年頃、アンドラーシ1世(ハンガリーの第4代国王)と共にキエフから
ティハニー修道院に来たロシア人修道士達によって、岩壁の窪みを利用して
作られた修道院と修道士の住居であったという。

そのまま、集落を過ぎ、さらに山の頂上まであがると、最も高い地点としてバラトン湖を
眼下に眺望することができる。 兎に角、素晴らしい眺めである。

十二番札所 (Tihany Apatsagi)

バラトン湖で最も観光客を集める所はティハニー半島と、ここTihanz Apátsági
(ティハニー・アパートシャーギ)修道院教会であろう。
11世紀に建てられたベネディクト派の最初の修道院である。 現在の教会は
1719~1754年にバロック様式で再建されたものである。
聖堂内部は天井の高いバロック様式の祭壇で、両サイドにセント・イステバンと
セント・ラスローの立像を配しており、オーストリアの名工セバシュティアン・シュトルホフ
の手彫りの祭壇である。 
聖堂の地下には、1060年に没したハンガリー第4代国王のアンドラーシ1世の
墓碑が保存されている。
それを囲む石柱や回廊は11世紀のロマネスク時代の代表作である。
教会内部に設けられているミュージアムには、修道院が建てられた頃の遺物が
数多く展示されている。
門前の飾ったライオンの座像、門柱、彫刻等々、当然、ロマネスク時代なので石製
である。



  教会北側  教会正面階段  教会正面(西門)上部  聖堂内部(祭壇側) 
聖堂内部入口側  アンドラーシ1世の墓  人の顔の彫刻  ロマネスク彫刻の数々 回廊であった石柱 
岩壁に作られた修道院    礼拝堂 山の湧水  頂上からフレド方面  半島のつけ根を望む